見納めの桜
今年は桜の便りが早く、週末に間に合うかと心配していましたが、横浜はまだ見頃でした。
私は、みなとみらいの桜はこの角度から見るのが毎年の恒例です。
そろそろ見納めかな。
風に舞いながら散る時も綺麗ですが、それにしても花の命は短かすぎですね。
ロスト・ケア
初めは「RRR」を観る予定でした。
実はこの映画は1月に観たのですが、もう一度観たくて仕事帰りに劇場に向かいました。
その位「RRR」が大好き!
映像や音楽、ド派手でスッキリする、まさに好みの映画です。
でもなぜか、途中で気が変わり邦画「ロスト・ケア」に変更、「RRR」とは全く違うタイプだという事は予告から分かっていたのですが、(実際観て)こちらにして良かったと思いました。
劇場内は40代〜70代の方で席の1/3が埋まっている感じで、女性の方が若干多めでした。
主演;松山ケンイチ 長澤まさみ 柄本明
監督;前田哲
ネタバレなし感想
殺人犯は松山ケンイチさん演じる介護士斯波という事は、観客には初めから分かっている、これは「サスペンス」でも「犯人探し」でもありません。
特にどんでん返しも無く、正解が出ないまま話は進んでいきます。
犯人の斯波と長澤まさみさん演じる検事の対峙が軸になった「正義とは何か」を問いかける社会派問題作です。
そこには日本の超高齢化社会に目を背けては通れない「老い」や「認知症」という事実があります。
我が国の65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年)と推定され、2025年には約700万人「高齢者の約5人に1人が認知症」になると予測されています。
65歳といえばまだまだ元気に働いていらっしゃる方もたくさんいる年齢ですし、「年金だけでは生活出来ないからずっと働く」という考えの方も増えてきたようですが、、、
でも認知症になったら働くのは無理ですよね。
この映画の後半に斯波と老いた父親との貧しい生活が描かれているのですが、この認知症の父親役の柄本明さんがとても渋い演技をされていて、涙を誘いました。
これ演技? と疑う程の名演技でした。
優しく父親の世話をする息子(松山ケンイチさん)は、介護苦の果てに髪の毛が真っ白になっていきます。
私達は、映画を観ながら考えさせられ、観終わった後も考えさせられる。
それははっきり言って精神的にしんどいのですが、それだけにとても良い映画です。
「この社会には穴が開いていて一度落ちたら二度と這い上がれない」という犯人斯波のセリフが胸に刺さりました。
斯波のやった事は許されないけれど、私はその気持ちが良く分かります。
* Thank you as always *
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