隣県に夫婦2人で住む高齢の母はガラケーを使いこなしていて、私とは絵文字入りのEメールや家族割りの無料電話で頻繁にやり取りがある。
それで良かった、、、今までは。
しかし事情があって母にスマホを使ってもらいたくなり先日電話でこう切り出した。
「お母さん、簡単スマホ使ってみない❓私がプレゼントするからさー」
すると「無理❗️今さら新しい事は覚えられない」と拒否。
そして母はこうつけ加えてきた。
「もう歳なんだから」
あと極め付けの一言も言ってきた。
「もういつまで生きられるか分からないし」だと💧
いやいや、この間お母さんは、整形外科の先生にお若いですねって褒められた😊と嬉しそうに言っていたよね。
それにオシャレが大好きで毎月美容院に行って白髪染めしてるじゃない。
と私が言ったら少し照れ臭くなったのか先程の強い拒否反応は和らいだが、嫌がっている事に変化は感じられなかったので私はこの切り札を出した。
「ま、とにかく明日そちらに行って一緒にショップに行って見るだけみてみない❓それにスマホにすれば可愛い孫ともリモート電話で話せるようになるんだから😀」
この可愛い孫(私の娘)はキーワードだ。母の脳内の検索ワードで1番最初に出てくる。
「じゃ、見るだけね。でも買わないからね」
という事で次の日一緒に見に行き、本人が出来そうなら購入して帰り、家で私がスマホデビューの手助けをしようという事になった。
まずはLINEを使えるようになるまで何時間かかるかなあなどと勝手に考えを巡らす。
どうしてここまで私が母にスマホを勧めるのか、しかも気が進まないのに。
それは100%こちら側の都合なので母には本当に申し訳ない話なのだ。
実は私の携帯料金が毎月1万円はするので、近いうちに格安スマホに乗り換えたいと考えていて、するとキャリアメールと同キャリア間の無料通話が使えなくなってしまう💦
友人や娘や夫とはLINEやカカオを使っているので大した変化は無いが、困る相手はただ1人、Eメールと無料電話のやり取りをしている母親だけだ。
つまりLINEを使えるようにスマホを勧めている訳なのだ。
あくる日実家に着くと玄関先に私が母の日に贈ったシャクナゲが綺麗に咲いていた。
本当のところは、私も母と同様スマホを使いこなすのは無理かも?とは思ってはいる。
今日は折角来たのだからスマホはダメでも用事は済ませて帰りたい。
そう思い携帯ショップに行く前にショートメールの使い方を教えてみた。
私が近いうちにキャリアメールを使用出来なくなる前に、とりあえずはこれはやっておきたい事だったので。
私はガラケーって久しぶりに触ったけどやりづらいし画面が小さくて見づらい💧
2人でショートメールを送りあったり出来るまで1時間。
つ、疲れた。
母はもっと疲れたみたい。
この調子だとやはりスマホは無理かなあという結論になった。
ここで高齢の母が携帯電話に望む事の一番目が何かあったら家族にすぐに電話出来るという事で、LINEでもなければ、リモート電話でもなく、ましてやインターネットでもないのという事に改めて気づいた。
「歳だからもう新しい事は覚えられないわ」こう言って、母は私に美味しい新茶を淹れてくれた。
私もすっかりスマホデビューの事は諦め、自宅に帰る事にした。
すると帰り道でいつものEメールが届いた。
そこには
「今日はわざわざ来てくれたのに期待に応えられなくてごめんね。体に気をつけて」と
書いてあった。
あの小さくて見づらい画面のガラケーで一生懸命打ってくれたんだね。ありがとう。
これで充分だよ。こちらこそ無理言ってごめんね。
あのシャクナゲの花長く咲いていてくれますように❤️
最後までお読み頂きありがとうございました。
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